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【完全保存版】「自分の言葉を持つ」ための、言語化力の磨き方 〜ウェブライティング上達のための自己分析とスキルアップテクニック〜

「書くこと」というのは、情報社会の現代では必須要素になりつつあります。人生の可能性を広げるため、生活を豊かにするため、ビジネスパートナーや顧客とのつながりなどにおいても欠かせないスキルとなりました。

感じていること、考えていることなど自分の内にある世界を人や社会と共有するチカラ。想いを明確に伝え、共感しあう仲間を見つけ、夢や可能性を実現していくためにも重要な役割を担います。

本質的なテーマや自分が大事にしている感覚を言語化することで、生きる世界を圧倒的に広げることができます。

言葉を書き続けてかれこれ13年。書けば書くほど人に伝えるチカラが強化されるだけでなく、思考力が増し、自分自身を客観視するチカラも身につきました。言葉を書く習慣を持つと人生が変わります。

この記事では、単に書くスキルを高めるのではなく、「自分の言葉を持つ」というテーマでライティングの考え方やプロセスを解説します。

大量の情報がインターネット上にあふれるなか、手軽な情報や受け売りの言葉はすぐに埋もれてしまいます。

書き手独自の視点、体験に基づいた価値観、情熱、ストーリーなどに魅力を感じる人たちが増え、注目を集めるようになりました。自分の軸や美意識を持つ人の言葉は、人の心をつかみます。

まずは自分自身を深く知ることからはじめ、自分の本音や本質を言葉にする方法を解説します。

本記事では、ウェブライティングとして自分の言葉を書くことができるように構成していますので、書くことだけではなく人に届けるところまでを含んだ内容になります。


「自分の言葉を持つ」ことで何が変わるのか

・共感しあえる人とつながる

・仕事のチャンスが広がる

・方向性が明確になる

・考えがブレなくなる

・人生のテーマや軸が定まるようになる

・意図が伝わるようになる

・人生に対する熱量を維持できるようになる

言葉を書く際に、確認するための手引きやヒントとしてくり返しご活用いただけたら嬉しいです。

私が言葉を書くようになったきっかけ

Table of Contents

 

更新について:現在1〜5章公開済。6章近日公開予定

 

 

 

1章/言葉を書く前に(自己分析)

言葉を書く前に①/思考の準備

まずはじめに「自分の言葉を持つ」ために必要な考え方について共有したいと思います。自分の言葉を持つということは、普段感じていること、考えていること、大切にしていることなどを明確に伝えるために、曖昧で抽象的な概念を理論的に分析し、組み立てていくプロセスを踏むことです。

物事の本質や抽象的な要素を抜き出し、自分の美意識や独自の視点、考えを通じて、整理された具体的な言葉に変換していく作業。

そのためには、具体と抽象それぞれに対する捉え方と、両者をつなげるための思考のプロセスが必要です。

はじめは、言葉を書く前の段階で必要な「自分を知ること」と「視点を培うこと」を掘り下げます。自分の言葉の根っこにある、目的や意図、熱量、観点やセンスについて多角的に掘り下げたいと思います。

文章を書こうと思い立ち、いきなりパソコンに向かって書き始めたものの上手くいかずにあきらめてしまう人も多いのではないかと思います。言葉にするには、書き始める以前の準備段階が必須で、準備なしにすぐに書き始めていてはむずかしくて当然です。言葉にするプロセスを次の順で表すことができます。

[言葉にするプロセス]

インプット(知識、体験、感覚)→ 思考(分析)→ 構成→ アウトプット(書く)

このように、書くこと自体は最終ステップであり、その前にあるインプット、思考(分析)、構成こそが至要たるプロセスです。

 

 

言葉を書く前に②/目的と原体験

言葉にするプロセスに取り組む前に、とりわけ重要な目的について解説したいと思います。「自分の言葉」を持った人の言葉はどのようなテーマや分野においても、一貫性のあるその人ならではのポリシーが感じられます。

会社で言えば企業理念のようなもので、話す言葉、書く文章だけでなく、佇まいや行動の細部まで、一貫した姿勢が貫かれています。

自分の言葉を持つにはそんなふうにして、生きかたの軸を定めていく必要があります。

各文章ごとの具体的な目的の設定についてはのちほど触れていきますが、ここでは「自分の人生において書くことはどのような意味を持つのか」というところまで、大きく捉えていきます。

何のために言葉にするのか、何のために書くのか、それらの目的を明確にするには原体験を掘り下げる必要があります。

原体験を掘り下げるステップはこちらの記事を参考にしてみてください。

関連記事:原体験から「やりたいこと」を見つける5つのステップ

原体験を探っていくと、社会が求める価値や他者の基準よりもはるかに重要な、自分にとって最も大切なことが見えてきます。



言葉を書く前に③/自己分析(基本)

自己分析の基本的な考え方として、最初に共有しておきたい概念があります。

「自分」というイメージをひとつの箱のように考えてみてください。私たちは普段この「自分」というボックスの中にたくさんの情報やイメージを詰め込んでいます。

「自分」というボックスの中には体感、性格、考え方、感情、欲求、感性、好き嫌い、などさまざまなものが入り混じっています。それらに加えて外部からの情報、社会的な顔とプライベートな顔、周囲の評価や他者との比較など、さらに多くのものが混在しています。

つまり一言に「自分」といっても、あらゆる側面をあわせ持ち、混ざり合い、環境や状況によって変わり続ける多角的で流動的なものでもあります。

「自分の言葉を持つ」にはまず、そういった「自分」というイメージに含まれる抽象的な要素を一つずつ整理し、明確にしていくことから始まります。

 

 

言葉を書く前に④/自己分析(主観と客観)

言語化ができない人の原因の大半が、自分の感情や体験を客観視できないことにあります。

主観的である感情と、客観的である思考を切り分けることができなければ、抽象的な感覚を言語化することはできません。

感じていることをそのまま言葉にしたり体験したことをただ説明するのではなく、そのときの自分を外側から客観的に捉えることで、他者に伝わる言葉に置き換えることができます。

感情と思考は区別がつきにくく、状況と感情は一体化しやすいので、普段から意識的に切り分ける必要があります。



 

 

2章/言葉を書く前に(書きたいことを理解する)

言葉を書く前に①/何を伝えたいのか

基本的な自己分析を終えたところで、ここからは具体的に書き始めるにあたって必要なことを明確にしていきます。

言葉にするということは「伝えたいことの一部」を的確に切り取る作業でもあります。当然のことながら、自分がこれまでの人生で体験してきたことすべてを、言葉だけで完全に表現することは不可能です。

すべてを忠実に伝えようとしすぎて情報量が増えてしまい、まとまらなくなったり要点すら伝わらない文章になることもあります。

まずは伝えたいことの根幹にあるものや要点を、自分自身が明確にわかっている必要があります。何を伝えたいかを掘り下げ、できるだけ細分化した上で、一番伝えたいことのエッセンスを明確にしていきます。

[伝えたいことを明確にするステップ]

1:書きたいテーマをできるだけ多く書き出す

2:書き出したテーマの中から共通点や関連性を探る

3:共通点や関連性の中から、1章で明確にしたことと関連するものを掘り下げる

4:1〜3をふまえて、どんな体験や感情を通して何を伝えたいのかを書き出す



言葉を書く前に②/なぜ伝えたいのか

前項の[伝えたいことを明確にするステップ]で掘り下げたことをもとに、書くための強い動機をさらに探っていきます。

そのために、「なぜ伝えたいのか」を自分自身のために書き出します。

このパートでは自分の想いや情熱を客観的に分析することを目的にするため、書いたものを人に見せるようなイメージで書き出します。

なぜ自分はブログを書こうと思ったのか?なぜ自分の考えを発信しようと思ったのか?など、実際に文章を公開するつもりで書き出します。

アウトプットを前提に書き始めると自然に客観視しやすくなり、自分のために書き出すよりもはるかに思考の整理がズムーズになります。

また、なぜ伝えたいのかを実際に言葉で書き出しているうちに、潜在的な欲求が掘り起こされ、これまで気づかなかった本音や本心に気づくことがあります。

思考と言葉は常にセットで動いているため、思考を明晰にするには言葉を使う必要があり、言葉を磨くには思考を使いこなす必要があります。



言葉を書く前に③/何をもって達成とするのか

文章を書くにあたって、目的に沿った目標や達成の基準をあらかじめ想定しておきます。基準は随時変更して構わないので、活動の一定期間のめやすとして設定します。

継続して書き続けることを目標とするのか、一定の読者数の達成を目標とするのかによっても、書き方のスタンスやテンションがおのずと変化します。

以下の項目を見ながら、目的に則した達成基準や目標を考えてみてください。

・どんなペースで書くのか

・どれくらいの人に読んでもらいたいのか

・書いた趣旨をどんな効果につなげたいのか

・書くことで何を得たいのか

・どんな状態であれば人々に伝わったと判断するのか

・なにを判断基準に目標に近づいているとするのか

・目標や達成にむけた期間の目処はあるのか



言葉を書く前に④/どんな可能性につなげたいのか

書くことを通じて、どのような可能性につなげていきたいのかをイメージしていきます。

自分の考えを整理することや、想いを言葉にすることそのものを目的とする方もいると思いますが、ここではあえて、アウトプットを通じて得られる可能性について考えてみてください。

書くことはコミュニケーションであり、「自分の言葉を持つ」ということは「自分の考えを持つ」ことでもあります。

自分の考えを共有することによって、どんな人たちと出会い、どのような可能性を広げたいかを考えてみます。

「自分の言葉を持つ」ことは自己開示でもありますので、自分の考えや観点をうまく表現できれば、価値観が共有できる人たちにつながったり、やりたいことを実現できる可能性が高まります。

 

 

 

3章/言葉を届けるために

言葉を届けるために①/スタンス確認

ここからは言葉を届けることをテーマに掘り下げていきたいと思います。

ウェブライティングをおこなう際に忘れてはいけないこと、それはインターネットの向こう側には必ず相手がいるということです。

読者がいることを常に意識して書くことで、より丁寧で伝わりやすい文章を書くことができます。言葉を届けるために大切なポイントをまとめました。

[言葉を届けるためにスタンスを確認する]

・初めて会う人とのコミュニケーションという認識を持つ

・一対一のコミュニケーションを複数と交わしているという認識を持つ

・読み手に親切かつ誠実であることを意識する

[届けるために注意したいこと]

・内輪ノリにならない

・知識や能力でマウントを取らない

・承認欲求や消化できていない感情を言葉にのせない

関連記事:本質的なコミュニケーション。無自覚の「取引」から、意識的な「対話」へ。

 

言葉を届けるために②/誰に届けるのか

自分の書いた文章をどんな人に受け取ってほしいかを明確にすることで、より相手に届きやすい言葉選びができるようになります。

ライティングだけでなく日常のあらゆるコミュニケーションの場において最も大切なのは、相手への想像力です。

コミュニケーションの基本ともいうべき、自分を知ってほしければ、まずは相手を知ること。

相手がどんな人物で、何を大切にしているのか。何を考え、何を求めているのか。自分の言葉を相手に届けるには、相手への理解を深めることが重要です。

次に、届けたい対象について実際にリサーチしていきます。

年代、ジャンル、考え方、生活スタイル、求めていること、困っていること、興味の傾向などを想定したりリサーチをおこなうと、より明確なペルソナ(人物イメージ)が設定できます。

ペルソナが明確になると、具体的でわかりやすく相手に響く言葉選びができるようになります。



言葉を届けるために③/スタイルと方向性(独自性)

大量の情報がインターネット上にあふれるなか、手軽な情報や受け売りの言葉はすぐに埋もれてしまいます。独自の視点やスタイルを持っている人は、書く内容や書き方そのものがブランドイメージをつくっていきます。

自分にしか伝えられないこと、自分だからこそ魅力的に伝えられることはどのようなものなのかを掘り下げていきます。

原体験や経験値、知識、スキル、性格や考え方、哲学性、美意識、興味などを書き出し、「人との違い」を分析してみてください。



言葉を届けるために④/リサーチ(周囲を知ることで自分を知る)

「人との違い」をより明確にするには、周囲を知ることが大事です。自分にとって当たり前のように感じていたことも他者との比較によって、オリジナル性があったことに気づくことができます。

自分とは異なった考えを持つ人や、他ジャンルの人たちとの接点を普段から持ち、違いを通じて自分ならではの観点を探るようにします。

また、発信内容や方向性の近いジャンルで活躍する人を積極的にリサーチするのもおすすめです。

[違いを見つけるポイント]

・違和感や疑問を持つポイント

・自分ならもっとこうするかも!とアイデアがわくこと

・自分の好きなテイストやスタイルで誰もやっていないこと

・人一倍こだわることのできるポイント

・自分ならできることと自分にはできないこと

 


言葉を届けるために⑤/プランニング(媒体選びとクロスメディア)

自分の言葉を届けるためには、目的や独自のスタイルにマッチした発信媒体を選ぶことが重要です。ウェブライティングの基本的な発信媒体は、ブログ、メディアサイト、ウェブサイト、SNSなどがあります。

自分の発信スタイルと発信媒体がマッチしているかを明確にするためにいくつかのポイントを意識しましょう。

[発信スタイルと発信媒体の相性を考える]

・文字数(長文か短文か)

・配信ペース(情報の入れ替わるスピード感)

・ヴィジュアル(デザイン性)

・利用者、読者の層(どのような人に読んでもらいたいか)

・スタイル(世界観やコンセプト推しなのか、ノウハウなのかなど)

・メディアの特徴(ストック型orフロー型)

また、クロスメディアについてもあらかじめ視野に入れておくことで、書いたものをより効果的に届けることができます。

クロスメディアとは複数のメディアから情報を伝えることですが、ブログ、メディアサイト、Twitter、Youtube、facebook、Instagramなど、メディアに適したスタイルで発信しながら興味を引く導線をつくっていきます。

基本的にはブログにアップした記事を必ずSNSでシェアするなどが考えられますが、その場合に重要なのは「媒体にあったスタイル」に変換して投稿することです。

そのため各メディアの特性について理解を深める必要があります。[発信スタイルと発信媒体の相性を考える]であげたポイントとあわせて、変わりゆくSNSの仕様やスタイルの傾向についてもある程度調べるようにしましょう。

さらに、各メディアを回遊してたくさんの情報を得てもらえるような工夫をしておきましょう。



言葉を届けるために⑥/ビジュアルイメージと世界観

書くことに集中すると、ビジュアル的なイメージをおろそかにしてしまうことがあります。視覚的なイメージは言葉以上の情報量を持つため、選び方次第で言葉を効果的に伝えられる場合もあれば、言葉の邪魔をしてしまうこともあります。

ウェブライティングにおいては、書くことと画像選びはセットといっても過言ではありません。

伝えたいことや自分のスタイル、可能であれば発信媒体の傾向にマッチした画像選びも意識してみてください。

[画像選びのポイント]

・言葉では伝え切れないことを補完する画像かどうか

・伝えたいことを邪魔していないか

・見せたいブランドやスタイルと調和するものか

・アイキャッチは目に留まる画像か

・発信全体のテイストを崩す画像になっていないか

・画質や色彩のテイストは合っているか

・世界観は統一できているか

・初めて見る人の反応を想定できているか

・画像と文字数のバランスは適切か

これまでの内容をある程度意識することで、洗練されたメディア構成ができるようになりますが、考えすぎると目的からズレたり、書くための熱量がダウンすることもあるので、書きながらバランスよく修正していくことをおすすめします。

 

 

 

4章/書くプロセス

書くプロセス①/テーマを決める

ここからは具体的に書くプロセスに入っていきます。

目的にできるだけ直結したテーマ、あるいは目的を別の角度から言い表せるようなテーマを選びます。感情が強く動いたこと、追求したことなど、熱量があふれるテーマを選びましょう。

[テーマを決める時のポイント]

・目的とつながっているものを選ぶ

・伝えたいことをひとつに絞って、多角的に掘り下げる

・自分の熱量が乗りやすいテーマにする

・自分にとってタイムリーでフレッシュなことを書く

・掘り下げができていないものは選ばない

・何気ないできごとを自分の視点で切り取るのもあり

 

 

書くプロセス②/ブロックを分ける

テーマが決まったらいきなり書き出すのではなく、テーマにちなんだ伝えたいことをさらに細かく分類して箇条書きにします。できるだけ多く書き出したあとに、近似した内容や関連しているものはひとつのブロックに分類していきます。

書くプロセス①で決めたテーマが本のタイトルだとすれば、ブロック分けは章立てのようなものです。

ここで分けたブロックが、ブログなどで見出しごとにまとめられる内容になります。

[ブロック分けのポイント]

・前提や共通認識に関連することをまとめる

・問いや疑問点に関連することをまとめる

・思考のプロセスに関連することをまとめる

・感じたこと、想いに関連することをまとめる

・客観的な分析や考察に関連することをまとめる

・結論や結果に関連することをまとめる

・ファクト(事実)に関連するもの(状況、状態など)をまとめる

・具体的なステップやノウハウに関連することをまとめる

・ヴィジョンや信念に関連することをまとめる

ブロック分けの正解はひとつではありませんので、自分が伝えたいテーマやスタイルによって柔軟に分けてみてください。

大事なのは何を伝えたいのか?どんなふうに伝えたいのか?誰に伝えたいのか?にマッチした内容であること。

テーマによってはいくつかのブロックをまとめてしまう方が伝わりやすい場合もありますし、スタイルによっては文章のほとんどが「思考のプロセス」に関するものしかないということもあり得ます。もちろん上記項目以外にもいくつもの分け方が考えられます。

伝えたいテーマにより具体的な輪郭をもたせるイメージで、柔軟にブロック分けに取り組んでみてください。



書くプロセス③/ブロックを構成する

読み手にわかりやすく整理して伝えるために、分けたブロックを順序立てて構成していきます。おなじみの起承転結を意識しつつ、ここでは「自分の言葉を持つ」という視点でブロックの構成について解説してみたいと思います。

一例として以下の構成が挙げられます。

1:つかみ(問題提起、伝えたいこと、結論の提示、熱量)

2:客観(観点の共有、分析、ファクトの解説、ストーリー)

3:主観(感情、思い、感性、共感)

4:おち(結論、一連のプロセスがあるからこそ伝えられる最も言いたいこと)

 

構成順にも正解はありません。はじめての人にも読みやすいように「つかみ」と「おち」をつなげるプロセスを整理することが大切です。

目的やスタイルによって「客観」と「主観」の順序を入れ替えることもできます。「客観」が先にくるとはじめての人でも理解しやすい内容になりますし、「主観」が先であれば書き手の熱量や信念が強調されます。

つかみ→客観→主観→客観→主観→おち、という流れも考えられますし、ブロックの数、伝えたいテーマ、どのように伝えたいかなど、自分にあった構成を考えてみましょう。

文章を書きながら「もっとこうしたほうがいいな!」と思ったら、後に構成を入れ替えることも可能ですので、この時点で完璧を求めず構成してみてください。



書くプロセス④/目的を意識しながらブロックごとに書く

それでは実際にブロックごとの書き方のポイントについて解説したいと思います。

[つかみ]

情報があふれる現代では人は瞬時に、自分にとって価値のある内容か、意味のあるものかを判断しようとします。つかみが弱ければ読み進めてもらえる可能性が低くなります。一番重要な「つかみ」はタイトルやアイキャッチの画像ですが、その次に重要なのはブロックの冒頭部分です。

読者の興味をそそるつかみでなければ、一番伝えたい部分までたどり着かせることはできません。そのため、つかみの時点で結論を先に提示するという方法もあります。

基本的には「問い」を立てることからスタートします。

自分が伝えたいことをそのまま伝えるのではなく、問いに変換するという発想を持ちます。問いの立て方にこそ、書き手の個性が表れます。言い換えれば問いは、自分ならではの視点や切り口によって見出された新たな考えの提案です。

とくに多くの人が違和感を感じていたり、何となく感じていたけれどこれまで言語化されていなかったことが問いとして設けられると、興味を引くフックになります。

[問いの見つけかたのポイント]

・何となく感じていたけど誰も言葉にしていなかったこと

・違和感があるけどそのままにしていたこと

・常識や大前提を疑うこと

・パターンを覆すこと

・制限を超えた発想を持つこと

・独自の視点や考えを持つこと

 

[客観]

「つかみ」で立てた問いに対し、納得や共感をするための材料を提示するのが「客観」のブロックです。ここでは問いに対して「確かにそうだ!」という手応えや腑に落ちる要素を解説していきます。

私自身ほとんどの場合、主観より客観を先に提示する構成を用いています。

というのも「問い」の時点で主観的な要素が強いため、さらに主観がつづくと読み手とのキャチボールができなくなるからです。

主観は書き手目線、客観は読み手が捉えやすくなる目線です。

熱意をもって主張しても相手に伝わらないのは、主観だけになっていてコミュニケーションが成立していないためです。客観のブロックの要素をまとめましたので、以下を参考に書き進めてみてください。

[客観の要素]

・なぜその問いを持ったのかというプロセスや状況の解説

・俯瞰視点や引きの目線でテーマや問いを解説

・ファクト(事実)の解説と分析

・観点の共有(どの角度から語っているのかを提示)

・ストーリーや流れを解説

・データ、納得できる知識や情報

 

[主観]

次に主観的なブロックを書きます。客観的な状況説明や分析、データ、ストーリーの流れなどを提示し、読み手との共通認識を持つことができたら、今度は自分自身の思いを言語化します。

この段階で、自分の気持ちを正直にさらけ出すことができると、読み手に考えが伝わる確率がぐんと上がります。とことん自己分析して掘り下げたことや、本心が語られることで文章に熱量やチカラが生まれます。

主観的な内容を書く上で大切なことは、必ず消化できている感情を表現することです。自分をさらけ出さなければ読み手に熱量が伝わりません。とは言え自分をさらけ出すことと、整理できていない感情をぶつけたりそのまま書き殴ることとは大いにかけ離れています。

言葉として書く以上、客観性は必要不可欠です。

少し分かりづらいかもしれませんが「主観を客観的に書く」ということを意識して書きます。

主観のブロックを書く際のポイントと注意事項をまとめましたので参考にして書いてみてください。

[主観を書くためのポイント]

・必ず本心で書く

・主観を客観的に言葉に置き換える

・腑に落ちていることを書く

・納得できるまで掘り下げてから書く

・感情や考えを整理し尽くしてから書く

・描写を大切にする

[主観を書く際の注意点]

・感情をそのままぶつけない

・承認欲求が乗ってしまう場合は書かない

・他者を否定する表現はしない

・知識でマウントをとらない

 

[おち]

最後に、問いに対する答えでありストーリーの落としどころになるブロックを書きます。これまでのプロセスを経てたどり着いた結論をまとめていきます。

ここまで書いた内容を読み進めたことで、読者がどんな心境の変化をたどったのか、どんな考えを持つきっかけを与えたのかを振り返りながら簡単にまとめます。

ここまでのプロセスで書き手と読み手のあいだに共鳴が生まれていれば、次に取るべき行動やヴィジョンを共有しやすくなります。この先どのような考えを持ち、どのような行動を取るべきかを投げかけるのもよいかもしれません。

最終的なブロックではあまり掘り返さずに要点がシンプルにまとまっていると、心地の好い余韻を残して文章を終えることができます。



書くプロセス⑤/全体の流れやバランスを調整する

ブロックごとに書き終えたら、全体のバランスを整えていきます。全体を流れで読み進め、違和感がある部分や説明しすぎている部分を潔くカットしていきます。

また、順番を入れ替えたほうが伝わりやすい箇所や、追加で丁寧な解説が必要な部分も調整していきます。

時間に余裕があれば、書き終えた直後だけでなく、すこし時間をあけてもう一度チェックします。

アウトプッとモードの熱量がいくらか落ち着いてから読み直すと、より客観的な視点で文章を捉えることができます。

3章で解説した言葉を届けるために必要なポイントを踏まえて読み返してみると、はじめての人にも伝わる文章へと修正することができます。

その他にも意識的に調整するポイントをまとめます。

[文章のチェックと調整]

・はじめて読む人の視点で読み返す

・同じ内容を言い回しを変えて何度も書いている部分を削除

・主題から外れ過ぎている部分を修正

・自分でも腑に落ちていないまま書いている部分を修正

・意図が間違って伝わる表現がないかチェック

・読み手の理解しやすい順序で構成できているかをチェック

・最低限の共通認識を生み出せているかをチェック



書くプロセス⑥/誤字脱字チェック

全体のチェックと調整ができたら、誤字脱字や言い回しの間違いがないかを確認します。このプロセスも書き上げてからすこし時間をあけて行うと、見落としが減ります。

可能であれば公開前に、身近な人に読んでもらうとさらに見落としを避けることができます。誤字脱字をチェックするソフトで確認するなど、いくつかの方法を併用することもおすすめです。



書くプロセス⑦/タイトルをつける

最後にタイトルを決めます。書く内容やテーマ、方向性などはあらかじめ明確にしておく必要がありますが、タイトルを最後に決めることでより洗練されたキャッチを生み出すことができます。

書き出す前にタイトルを決めてしまうと、テーマや内容そのものを解説するものになりがちで、読み手の目に留まりにくくなってしまいます。

「興味を持ってもらう」ための入り口として、印象的で目に留まるタイトルを設定しましょう。

[タイトルを決める際のポイント]

・いくつも候補を書き出し、実際に字面を見てみる

・伝えたいテーマと読者の興味が重なるポイントを探す

・記憶や印象に残る言葉をつくる

・リズム感や響き、イメージを大切にする

・自分のスタイルやムードを大切にする

・届けたい対象のコンテクストを意識する

・読むことで何を得られるかイメージできるようにする

・むずかしい印象を与えない言葉選び

 

5章/言葉が生まれる習慣づくり

良質なアウトプットのためには良質なインプットが大切です。

インプットは主に知識と体験の2つに分けられますが、沢山の知識や体験を得ても、咀嚼して分解するチカラがなければ言語化することはできません。

知識や体験で得たものを分析するには、視点、関連性、抽象と具体、主観と客観という4つのポイントを押さえる必要があります。

普段から、言語化するための習慣や思考回路を意識的につくっていくことで、書くチカラが格段にアップしていきます。

この章では言語化力を高めるための習慣づくりを詳しく解説していきたいと思います。


言葉が生まれる習慣づくり①/知識のインプット

知識をインプットするのに重要なのが能動性です。能動的に知識を得ることができると、分析力や要約して自分の言葉に置きかえるチカラも同時に高めることができます。

翻って受動的に知識を得ると、「わかったつもり」の状態をつくってしまいます。知らないことよりも「わかったつもり」になることが一番の問題で、知識と言動が乖離していることに気づけなくなってしまいます。能動的なインプットを心がけるためのポイントについてまとめました。

〈能動的インプットのポイント〉

・読書しながら、自分の言葉に置き換えてメモを取る習慣をつくる

・知識をどのように活用するかなど、アウトプットをベースに情報収集する

・理解できない部分は読み返したり、腑に落ちるまでとことん調べるようにする

・インプットの際に興味を持ったことは、関連知識として後で詳しく調べるようにする

〈受動的なインプットを避けるための注意ポイント〉

・だだ読む、ただ聞く、ただ見るというコンディションで知識を受け取らない

・知識に浸る、知識をそのままアウトプットすることをやめる

・とことん調べ、考え尽くした上でどうしてもわからないところだけを人に訊くようにする

・「答えだけを教えてもらおう」という考えで学ばない

 


言葉が生まれる習慣づくり②/体験のインプット

体験を通じたインプットは主観に偏りやすいため、意識的に主観と客観両方の視点を持つことが大切です。

また、知識のインプットとは違い感性や感情、五感が強調されるため、より意識的に分析する必要があります。感覚に身をゆだね過ぎると思考が止まり、言語化の際に感情や思いを羅列するような伝わりにくい表現になってしまいます。

何がどう素晴らしいのか、なぜそう感じたのかという、人に伝わるライティングをするには、右脳的な感覚領域を左脳的な論理思考で分解して理解することが重要です。

〈体験のインプットのポイント〉

・感じたこと、心に残ったこと、気になることを書き出す習慣を持つ

・書き出した内容に対して「なぜそう感じたのか」を掘り下げて分析する(感じたまま放置しない)

・分析が慣れたら、分析と体感を同時進行でおこなうようにする

・身近な人に話したり、ノートに書き出したりして、言語で気軽にアウトプットする習慣をつくる

 

言葉が生まれる習慣づくり③/分析と思考のヒント:関連性と対応

分析の1つめのポイントは「関連性と対応」です。

知識や体験などインプットしたものが、ほかの何らかのもの(特に目的や原体験、普段疑問に感じていることなど)とどのような関連性があるかを分析します。

〈関連性と対応の分析ポイント〉

・共通点はあるか

・対比できることはあるか

・立ち位置や関係性はどのような状態なのか

・実体験や人生に置き換えられる要素はあるか

・他の問題やテーマと置き換えられる要素はあるか




言葉が生まれる習慣づくり④/分析と思考のヒント:抽象と具体

つぎの分析のポイントは「抽象と具体」です。インプットしたことの抽象的要素と具体的要素の両方を捉えていきます。

具体的要素は「肉付き」、抽象的要素は「骨格」と考えることができます。

具体的な要素は事実、出来事、形、物、体験そのものなど表面的に見えるものに対し、抽象的な要素は表面からは見えない、ものごとの奥にある本質や隠れた性質のようなもの。

具体的な要素よりも、抽象的な要素の方がより感覚的なもののように捉えられがちですが、表面だけでは理解できないような奥行きや本質を分析するには、より高度な思考力が必要になります。

物事の本質、奥行き、成り立ちを分析し言語化するには、日常的な思考回路とは真逆の考え方が必要になります。

状況や環境など「すでにあるもの(具体)」にリアクションするような思考ではなく、状況や環境がどうつくられたのか、どうすれば新しいものを生み出せるのかという「つくられるプロセス(抽象)」に意識をむけることが重要です。

 

抽象と具体の分析ポイント

・主観や感情、思い込みを加えずにできるだけフラットに事実を捉える

・事実の中にある本質や要点を分析する

・本質や要点のなかで活かせそうなことや目的に関連することを見つける

・多角的な視点を持つことで、本質や要点の幅、奥行きを拡げる




言葉が生まれる習慣づくり⑤/分析と思考のヒント:主観と客観

最後の分析ポイントは「主観と客観」です。

4章で解説したように、文章構成においても主観と客観を整理して書くことで読み手に伝わりやすくなります。

以下のポイントを意識しながら分析をおこなってみてください。

 

〈主観と客観を整理するためのポイント〉

・主観に外部や他者からの評価を混ぜない

・主観は感情が整理できてから言葉にする(整理する前にアウトプットしない)

・客観に感情、欲求、期待を混ぜない

・客観はできるだけ多角的な視点で分析する(他者視点、全体、時間軸、可能性、時代性など)

 

言葉が生まれる習慣づくり⑥/ノート、メモの活用

最後に、アイデアや分析したことを書き出す習慣を身につけるための実践方法について簡単に紹介したいと思います。

ノートを活用する、スマホでいつでもタイムリーにメモをとるなど、ライフスタイルや思考の傾向を踏まえて自分にあった組み合わせで活用いただければと思います。

〈健忘録メモ/思ったことを何でも書き出すノート〉

とにかく気になったことをどんどん書いておくノートをつくります。このノートの目的は、気になったことや思ったことを「忘れないこと」です。

また、何となく感じていることを、シンプルな言葉に要約する習慣をつけるのにも適しています。

箇条書きでもよいですし、なぐり書きでもよし、自由に気兼ねなく書く習慣をつけます。

スマホのメモアプリなどに書くのもおすすめです。大事なのは「鮮度が落ちないうちに、シンプルな言葉に置き換える」という習慣です。

 

〈学習ノート/アウトプットベースの勉強〉

知識として身につけたいことを活かすためのノートです。学んだことを自分の言葉に要約して書き出し、まとめていきます。

このノートはあとで見直したときに、要点を最短で見つけ出せるようにできるだけ整理してまとめるようにします。ここで大事なのは、「何となくわかっている」という状態ではなく、人にある程度解説できるぐらいのところまで腑に落としてまとめておくことです。

能動的な学習でなければ、アウトプットに役立てることはできません。

アウトプットする際にどのように考えるのか、何を理解しておくべきなのかを明確にするためにまとめましょう。

 

〈分析のマップ/視覚化して分析を深めるノート〉

このノートは書き留めておいたことを分解したり、組み立て直したりするためのものです。頭の中だけでおこないがちな分析プロセスを、視覚化して、より明確に整理するために書き出します。

綺麗に整理して書くことよりも、大きめのノートに図解したり要点によって色や文字のサイズを変えて自由に書くのがおすすめです。

頭の中の多角的で複雑な思考を書き出すため、ノートサイズや書き方に制限されないように工夫してみてください。

 

〈構成ノート/組み立てたものを整理するノート〉

分析したものを人に伝わるレベルまで整理して構成するためのノートです。

構成のプロセスでは何度も順番を置き換えることが多いので、このノートでは付箋を用いて項目を貼りかえたり、パソコン上のテキスト機能など項目を入れ替えやすいものを使うのがおすすめです。

大きな項目にまとめること、細分化した項目を考えること、人に伝わるような構成や順番を考えることなど、実際にライティングに入る前に流れを大まかに整理するためのノートです。



4つのノートについて紹介しました。自分にあった方法をぜひ日常に取り入れてみてください。

書き出すことに慣れてくると、インプット力、アイデア力、分析力、構成力などが身についていき、ノートがなくても簡単なことは頭の中で処理できるようになります。ある程度の分析や構成ができるようになると、より多くの分野に目を向けたり、より多角的な視点で複雑な分析をするときにもノートを活用することができます。

書くチカラは思考するチカラと連動しているので、普段からノートに書く習慣を持つことで思考力を鍛え、思考力をさらに高めることでライティングのチカラを高めることにつなげましょう。



次はいよいよ最後の章です。これまでのプロセスを行なっていてもどうしてもやってくる「ライティングにおけるスランプ」について原因と解決方法を解説していきたいと思います。

「書けない」には必ず理由があります。また書くことに集中しているからこそ陥るパターンのようなものも存在しています。

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では、次回もお楽しみに!

 

 

 

6章/スランプを言葉のチカラに変える(制作中)

スランプを言葉のチカラに変える①/原因を探る

スランプを言葉のチカラに変える②/モチベーションを復活させる

スランプを言葉のチカラに変える③/ネタ切れ克服

スランプを言葉のチカラに変える④/こだわりから自由になる

スランプを言葉のチカラに変える⑤/コンディションを持ち直す

スランプを言葉のチカラに変える⑥/視野の拡大と視点

 

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